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ブックマーク / kaoriha.org (9)

  • 中里一日記: Blanchard's transsexualism typology, BAT

    Blanchard's transsexualism typology, BAT 「好奇心はをも殺す」という諺が好きだ。科学者はなによりもまず好奇心に駆られて動く。だから科学者は――科学で生計を立てているかどうかはともかく、科学する人は――「マッド」と頭についていなくても、危険な人々である。 CRISPRのようなヤバいシロモノを発明してしまうから、ではない。好奇心とはほぼ無関係に、国家や民族や階級の勝利のために、今も昔も危険なものが作られている。科学する人が危険なのは、好奇心に駆られて、「誰得」なことを発見したり主張したりする場合があるからだ。 「誰得であっても真理だから」と考えて行動するのは、ブレヒトの描くガリレオの話であって、現実の科学する人の話ではない。真理は、科学というゲームのルールであって、動機にはなりえない。動機はどこまでも好奇心であり、だから科学する人はけっして、崇高な目的

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    kamanobe 2017/06/17
  • 中里一日記: 百合だからコラム百本 第4回 姉妹こそ人類の理想

    百合だからコラム百 第4回 姉妹こそ人類の理想 姉妹という関係は、人類の理想を託すのに最適――そんな思想が、この世にはあるようです。 この思想は、特に20世紀前半に盛んだったようです。たとえば、小杉天外『魔風恋風』。主人公の初野(女学生)は軽薄な陰謀家で、ほとんど誠実さを感じさせませんが、唯一、妹に対してだけは深い情愛を見せます。また、吉屋信子の家庭小説。姉妹の仲がいい、を通り越して、天国にしかありえないような理想的な人間関係として描かれている作品を散見します。 戦前の女学校における「エス」関係では、しばしば年上の相手を「お姉様」と呼んだとされます。事実がどうだかは知るよしもありませんが、呼んだと「される」のには、それなりの理由があるはずです。 姉妹という関係は、批判的な検討を免れる特権的な関係であり、姉と妹はまるで天使のような汚れのない無条件の愛を互いに抱く――そんな思想が、この世には

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    kamanobe 2013/01/28
    最近読んだ「ウタカイ」は聖杯を出せる空間を持続させることがテーマだったなーと思ったり。
  • 中里一日記: ライフハック:原稿を完成させる方法

    ライフハック:原稿を完成させる方法 の原稿を完成させる方法について。 1. 締切を作る プログラマの世界では古来、「締切のないプログラムは完成しない」と言い伝えられている。 近い将来、同人誌が基的に電子書籍になっても、即売会はなくならないだろう。原稿を完成させるには、締切が必要だ。 2. 先に金を動かす 「事件は現場で起きてるんじゃない、銀行口座で起きてるんだよ!」。 財・サービスが動いたことの対価として金が動く――というのは会計学の世界の話であって、現実の人間行動を捉えていない。現実の人間行動はこうだ――金が動いたことに対する反応として、財・サービスが動く。なぜか? 財・サービスよりも金のほうが、圧倒的に簡単に動かせるからだ。 だからまず、金を動かさなければならない。金を動かせないのに、財・サービスを動かせるわけがない。 たとえば、印刷所に印刷代を先払いする。あるいは、出版社に原稿料

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    kamanobe 2012/11/29
    ライフハック:原稿を完成させる方法
  • 中里一日記: 無名作家の電子書籍小説でも一万くらいは売れる(ただし単位は円)

    無名作家の電子書籍小説でも一万くらいは売れる(ただし単位は円) 死屍累々の電子書籍端末市場に世紀末救世主が現れたと評判の昨今、読者諸氏はいかがお過ごしでしょうか。 アミバ級の企業 なら野心を抱くのは当然だし、ハート様程度 でも気持ちはわかる。が、登場から10コマ以内に「ひでぶ」するのが明白なザコ でさえこの市場に乗り出してきて爆死するのは、いったいどういうわけなのか。 それはさておき、無名作家の電子書籍小説でも一万くらいは売れる(ただし単位は円)。 まずは私の無名ぶりについて。 上の画像はこのサイトのGoogle Analytics。ご覧のとおり、訪問者数は1日当たり200人程度。 Twitterのフォロワーは210人。 まんが・随筆・イラスト・評論その他、つまり電子書籍を出せる人すべてを含めれば、いったい日に何千人いるのかというレベルである。 どうして「何千」であり「何万」ではないのか

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    kamanobe 2012/11/16
    そろそろ紅茶ボタン一気読みせねば。
  • 中里一日記: 『リリカルなのは』のバトル化、『まどマギ』のオサレ&ファンシー化、次はキャラ化だ

    『リリカルなのは』のバトル化、『まどマギ』のオサレ&ファンシー化、次はキャラ化だ 『魔法少女まどか☆マギカ』のことを、「悲劇なのに、破滅する人々をあまり尊敬できない」と前回書いたが、そういえばラシーヌ『アンドロマック』もそうだった、と思い出した(参考)。 「尊い行いのゆえに破滅するからこそ泣ける」というのは、たとえばオスカー・ワイルド『幸福の王子』を思い出していただきたい。ツバメは、生き延びることよりも、尊い行いのほうを優先させたがゆえに死んだ。尊いことをしたが、それを現世での栄光と両立させるには致命的に何かが欠けていた――そんな人々こそ悲劇の主人公である。 生き延びつつ尊いこともする、そんなよくできたツバメは、あたりのような不運以外ではなかなか死にそうにないし、よくできたツバメがあたりで死ぬ話はなにをどうやっても泣けそうにない。そういうよくできたツバメが失われるほうが、この世にとって

  • 中里一日記: 映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語』

    映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語』 まずはTV版の『まどマギ』について。 私は放送をリアルタイムで見た。最終回以外はゲタゲタ笑って楽しんだ。ゲタゲタ笑って楽しむ、という以上のものではないし、以下でもない。ためつすがめつして眺め回したり、唖然としたり、「あれがああだったら、これがこうだったら」と益体もない妄想にふけったり、といった楽しみを引き出せる作品ではない(最終回以外は)。ただ、ゲタゲタ笑えることは間違いない。 ゲタゲタ笑えるとは、どういうことか。一発ネタ、というのに近い。さらに言い換えれば、「お前それは無理すぎるだろ!」と突っ込んだら負け、というのに近い。「お前それは無理すぎるだろ!」と思っても突っ込むのは野暮、「どんだけ無理だよ!」とゲタゲタ笑って続きを楽しむ、というスタンスを視聴者に求める作品が『まどマギ』である。 『まどマギ』における無理は、もっとも端

  • 完全人型のご案内

    人に似た形をして、人のする作業をこなす機械――「人型」が広く使われている未来。 人型は用途に応じてたくさんの種類がある。それぞれの用途の範囲では、人型は人よりも優れている。頑丈でしかも修理しやすい表皮を備え、バッテリーとモーターは酷寒酷暑に耐える。そのため人型の姿は、人に似ていながらも異なる。 けれどただ一種類、人とまったく同じ姿の人型がある。その肌は温かく柔らかく、その心臓は脈打っている。 その用途は、人に愛されること。 近未来ファンタジー小説『完全人型』、毎日午後5時に配信。 最新の配信 過去に配信された分は? 第1回から7回まではこちらでご覧いただけます。それ以降の分は配信アプリをご利用ください。 配信開始特典 配信アプリと同様に過去の配信分が読める認証キーを、今月11日までのあいだ無料で配布します。こちらからどうぞ。 この認証キーは配信終了までご利用いただけます。 お問い合わせ メ

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    kamanobe 2012/09/05
    中里先生の新作、iPhone app でも来てた!
  • 紅茶ボタンのご案内

    学園放課後ウルトラライト百合ノベル『紅茶ボタン』、なんとなく連載開始。 恋に部活に勉強に充実した青春? いえいえ、なんにもしてません。狭い部室で顔突き合わせて、ガールズトークもしやしない。 毎日午後3時半に配信。 最新の配信 過去に配信された分は? 第1回から7回まではこちらでご覧いただけます。それ以外の分は配信アプリをご利用ください。 連載開始特典 12月30日の配信までのあいだ限定で、過去に配信された分をWeb上で読める認証キーを無料で発行します。 認証キーは: ・連載完結までのあいだご利用いただけます。 ・ブラウザが認証情報を記憶するので、ブラウザを変更したりリセットしたりしないかぎり、認証キーの入力は不要です。 ・複数のブラウザ間でひとつの認証キーを共用することはできません。 ・認証キーを用いる場合には、こちらのアドレスをご利用ください。 認証キーの発行 お問い合わせ メールアドレ

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    kamanobe 2011/12/23
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  • 中里一日記: 新作のご案内

    新作のご案内 何年か前、エロゲーのシステムの仕事をしていたときのことです。私はプロデューサーに尋ねました。 私:「世の中には名作といわれるエロゲーがたくさんある。名作だからといって必ずしも中古はプレミア価格ではなく、安く売られていることも多い。同人で流行った作品をやれば二次創作も楽しめる。新作を買う人はみな、そういう過去の名作をあらかたやり尽くしたうえで、さらに新作を買っているのだろうか?」 プロデューサー:「いや、そんなことはないだろう」 私:「安くて確実に楽しめるはずの過去の名作をやらずに、我々のような三流ブランドが出す海のものとも山のものともつかない新作を、税込9240円で買う人がこの世に何千人もいるのは、いったいどういうわけだろう?」 プロデューサー:「さっぱりわからんね」 私の読者の皆様にも、やはりお尋ねしたいところです。『新ナポレオン奇譚』、『兵士シュヴェイクの冒険』、『レスト

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    kamanobe 2011/12/23
    キテター!!名作は三つしか読んでないけどそんなの関係ねぇ!!
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