年間三億円もの政治資金を集めた安倍晋三官房長官。どんな使い方をしているのか―。〇五年の政治資金収支報告書で見てみました。 資金管理団体「晋和会」は、組織活動費(行事費)として、千三百五十六万円余の支出があります。このうち、領収書が必要な五万円以上の「本会 会合費」には、東京・赤坂や銀座、同・墨田区向島などの料亭、国会近くのホテルなどへの支出が五十三件、計九百二十五万四千八百四十九円あります。 ■9カ所はしご 一回に八十四万八千六百六十円を支出(二月二十八日)したり、衆院で郵政民営化法案が審議入りする直前の五月二十四日には、九カ所をはしご、計百四十万円以上の飲み食いをしています。密室での会合を重ねる“料亭政治”そのものです。 「晋和会」と同一場所にあり、会計責任者も事務担当者も同一人物の「東京政経研究会」も三百六十八万円余の「会合費」を報告。うち、五万円以上の支出は東京・紀尾井町の中華料理店