指定暴力団山口組が、2次団体の後藤組(静岡県富士宮市)の後藤忠正組長(66)を絶縁処分にしていたことが17日、兵庫県警などの調べで分かった。後藤組長は山口組の舎弟の1人で、このクラスの幹部の絶縁は異例という。 県警などによると、後藤組長は、最近の山口組幹部らの会合を欠席したにもかかわらず、9月に芸能人と静岡県内でゴルフコンペに参加していたことが発覚。山口組は、こうした行動などを問題視して後藤組長を除籍としたが、後藤組長がこれを拒否したため、山口組からの永久追放となる絶縁処分にしたとみられる。 また、後藤組と近いとされる九州の2次団体の組長も同様の処分を受けたという。一連の処分をめぐり、山口組内部の一部の組織で、組員を招集するなどの動きがみられ、一時は内部抗争に発展するとの見方もあった。現在、事態は沈静化に向かっているもようだが、捜査当局は引き続き、山口組の動向を注視している。