福岡県内で英会話学校を経営する米国人の男(70)による婦女暴行事件で、男が20年以上前から、気功や催眠術と称して、わいせつ行為を繰り返していた可能性があることが、複数の元教え子の証言でわかった。 中学生の時に胸を触られたという県内の30歳代の主婦は「嫌でたまらなかったが、親に心配をかけたくなかったし、性的な話をすること自体恥ずかしかった」と打ち明ける。こうした被害者心理が、男の行為が長年明るみに出なかった一因にもなっており、専門家は「子どもは性被害を言い出せないケースが多い。日常会話や表情といった小さなサインから異変を感じ取れる親子関係の構築が大切」と指摘する。 英会話学校は約30年前に始まり、この主婦は小学4年から通うようになった。教室では約20人を男が1人で教えていた。 中学生になると授業中、「気功をする」と言われ、教室内のカーテンで仕切られた3畳ほどの個室に呼ばれるようになった。 い