インターネットが一般に普及してから、テレビメディアや新聞などの"報道の偏り"を指摘する声が明るみに出るようになった。ニュースを見ていて「キャスターのまとめ方が強引なのでは」「今の情報は本当に必要だったか」など疑問を感じた経験は、誰にでもあるのではないだろうか。メディア側が意図した結論に落ち着くよう、出来事の"ささいな部分"をあえて強く取り上げるケースはままある。なかでも漫画やゲーム、アニメ、ネットへのディスリスペクト報道は問題視されて久しい。 岡山県・倉敷市で先日起こった女児誘拐事件報道では、一部メディアが「犯人の部屋にアニメのポスターが貼ってあった」ことをテロップで流す、コメントで取り上げるなどした。また佐世保でおきた高1女子の同級生殺害事件についても、加害者・被害者間に"アニメ好き"という共通点があったと報道され、その余波でテレビアニメが放送中止に追い込まれる事態にも発展しいている。