タグ

ブックマーク / ameblo.jp/mothra-flight (1)

  • 『深層の全体主義へ:清水幾太郎『現代の考察』』

    清水幾太郎『現代の考察 (1948年)』(思索社) 現代の若人はもはや知ることもないだろうが、1946~1949にかけて「主体性論争」なるものがジャーナリズムを賑わせていた。それはまず佐々木基一や荒正人など『近代文学』同人による文学的主体性、すなわちプロレタリア文学崩壊の経験を受け、正当なイデオロギーや組織を担っている「主体」であろうとも、現実の脅威にさらされたとき、それを裏切り逃避するがごとき「エゴ」が各人には存在する。この「エゴ」こそを悪として裁断するのではなく、直視することが必要なのではないかと問われた。いうまでもなく、そこには「転向」の問題が横たわっており、そのような「エゴ」を回収できなかった組織批判へと、彼らの論旨は展開する。 それに対し哲学の領域における「主体性論争」は、限界状況において人間を支える思想とはいったい何かという「人間論」(梅克己の主著のタイトル)として繰り広げら

    『深層の全体主義へ:清水幾太郎『現代の考察』』
    kamayan
    kamayan 2007/03/02
  • 1