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ブックマーク / ji-sedai.jp (9)

  • 再発見された真田信繁自筆書状 - ジセダイ総研 | ジセダイ

    平成28年(2016)10月16日(日)。先日上梓した『真田信繁の書状を読む』(星海社新書)の担当編集者から、突然着信が入った。訝しみながら電話をとった私の耳に届けられた話の内容に、思わず息を呑んだ。 ──「『真田信繁の書状を読む』では写の写真を掲載した信繁書状の原を、入手されたというコレクターの方から、編集部宛に連絡がきました。原かどうか、見て貰えないかとのことです──。 現蔵者の方が撮影した写真があるというので、ただちに転送してもらった。慌ただしく添付ファイルを開くと、そこには写の形で見慣れた信繁書状とまったく同じ筆跡の古文書が映し出された。私が信繁自筆と判定している字が、所狭しと並んでいる。紙の雰囲気も、豊臣期のものとして違和感がないようだ。長らく行方不明になっていた信繁書状原の「再発見」とみてどうやら間違いなさそうだ。 ただちに、原調査をする必要があると判断し、日程の調整を

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    kamayan 2016/10/26
  • オリンピックの熱狂と「転向」する文学者たち 2020年われわれは冷静でいられるか - ジセダイ総研 | ジセダイ

    文学者たちのあっけない「転向」 1964年10月の東京オリンピックは、「筆のオリンピック」とも呼ばれた。小説家や評論家など物書きの多くが、まるで競うようにオリンピックのことで筆を執ったからである。 当時はまだテレビタレントがいなかった時代。文学者は文化人の代表格であり、その観戦記は、今日のテレビ番組のレポートやコメントのように広く消費された。こうした文学者たちの文章は、同年12月刊行の『東京オリンピック 文学者の見た世紀の祭典』(講談社、2014年同学芸文庫で復刊)にまとめられている。 今日改めてこのを読むと、われわれは失笑を禁じえないだろう。というのも、名だたる文学者たちが、あまりにもあっけなく次々に「転向」してしまうからである。 文学者たちは、もともとオリンピック開催に対して批判的ないしは無関心だった。その辛辣な言葉の数々を少し引いてみよう。 「私もかなり批判的だった。たかがスポーツ

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    kamayan 2016/08/24
  • 多くの国民が無関心だった? 1964年のオリンピックはこんなにもダメだった - ジセダイ総研 | ジセダイ

    理想化された1964年の東京オリンピック 東京オリンピックは、3つ存在する。1940年の大会、1964年の大会、そして2020年の大会だ。このうち、1964年のそれは過剰に理想化されている。 日中戦争の影響で返上した1940年の大会は戦時下を象徴し、目下様々なトラブルを引き起こしつつある2020年の大会は「失われた20余年」を象徴する。この2つの東京オリンピックはいわば「暗黒時代」を背負っており、否定的なイメージを免れない。 これに対し、1964年の大会は高度成長期を象徴し、肯定的なイメージが強い。 当時の日は、戦後復興を成し遂げ、新幹線や首都高を建設し、先進国の仲間入りを果たした。当時の日人はみな夢や目標を持って、輝かしい明日に向かって努力していた。われわれはいま一度、2020年の東京オリンピックの実現を通じて、あの「黄金時代」を取り戻さなければならない。1964年の東京オリンピック

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    kamayan 2016/07/21
  • 『「おたく」の精神史』カバーイラストの作者・早坂未紀さんのご連絡先を探しています - エディターズダイアリー | ジセダイ

    星海社新書3月新刊、大塚英志さんの『「おたく」の精神史――一九八〇年代論』が、3月24日(木)に発売となりました。 2004年に講談社現代新書として、2007年に朝日文庫として刊行されてきた名著に、書き下ろしの序章〈見えない文化大革命――外国の人たちによせて〉、終章〈二〇一五年の「おたく」論――『黒子のバスケ』事件と「オタクエコシステム」における「疎外」の形式〉計2万7000字を付した、待望の復刊です。 今回の星海社新書版では、新書としては珍しく(星海社新書としても初の試みです)、フルカラーイラストをカバーに配した装いとなっています。 この、白地にとてもよく映えるすばらしいイラストは、80年代に活躍されたまんが家・早坂未紀さんの「萌」という作品です。 イラストを使用させていただくことになった顛末を、書の「星海社新書版・あとがき」から、少し長くなりますが引用します。 さて、表紙に早坂未紀

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    kamayan 2016/04/01
  • 「江戸しぐさ」ではなく、本書を道徳教材に(レビュアー:荻上チキ) - 星海社新書 | ジセダイ

    ニセ歴史観「江戸しぐさ」 江戸しぐさ。雨の日にすれ違う際には傘を傾ける「傘かしげ」、ベンチなどで後から来た人のために少し腰を浮かせて詰める「こぶし腰浮かせ」、訪問する際には必ずアポイントメントをとるよう注意する「時泥棒」など、江戸時代の人々が守っていたとされるしぐさの総称であり、なおかつ現代では失われていると主張される行動様式のことである。但し、これらのしぐさが江戸時代に普及していたとするのは誤りだ。これらはいずれも、現代的な道徳観から逆算して捏造された「ニセ歴史観」なのである。 例えば「時泥棒」。アポを取り、時間を正確に守るという習慣は、現代のように時間を計る手段を誰もが持ち、メールや電話などの連絡手段を持たないと成り立たない。しかし、「時間は大事だよね」という道徳観と、「昔は今よりもよかったに違いない(現代は昔と比べて何かしら劣化したに違いない)」という思い込みとが重なって、こうした眉

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    kamayan 2016/02/26
  • 第15回:時代劇嫌いだった芝三光 - 続・江戸しぐさの正体 | ジセダイ

    芝三光の人となり 「NPO法人江戸しぐさ」の初代理事長をつとめた桐山勝氏は、生前の芝三光に会った時のことを次のように記している。 江戸ゆかりの家に生まれ、江戸しぐさの普及に力を入れていた芝三光さんには、生前、何回か、お目にかかった。ご縁に恵まれ、『江戸の繁盛しぐさ』(越川禮子著、日経済新聞社、1992年12月発行)をプロデユースした。著者の越川禮子さんに、資料を提供し、「利き書き」に応じた人物に会うことは、編集者にとって「イロハのイ」だった。外出するときは必ずベレー帽をかぶる「おしゃれ好き」。それでいて、「はにかみや」のところもあって、初対面の人には、あまり心を開かない一面を持っていた。東京・渋谷にあるマンションを定刻の5分ほど前に訪ねると、姿が見えない。越川さんが迎えてくださった。いろいろ、やり取りの末、部屋に通していただいた。やがて、ご人が登場した。ニコニコしている。後で分かったの

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    kamayan 2016/02/25
  • 第16回:NPO法人江戸しぐさの主導者・桐山勝 - 続・江戸しぐさの正体 | ジセダイ

    百万都市・江戸の人々は、「傘かしげ」「肩引き」「こぶし腰 浮かせ」といったしぐさを身につけることにより、平和で豊かな生活を送っていた。しかし、幕末に薩長新政府軍によって江戸市民は虐殺され、800とも 8000とも言われる「江戸しぐさ」は断絶の危機に瀕した……。 このような来歴を持つ「江戸しぐさ」は、現在では文部科学省作成の道徳教材にまで取り入れられるようになった。しかし、伝承譚の怪しさからも分かるように、「江戸しぐさ」は、全く歴史的根拠のないものなのである。 実際には、1980年代に芝三光という反骨の知識人によって「発明」されたものであり、越川禮子・桐山勝という二人の優秀な伝道者を得た偶然によって、「江戸しぐさ」は急激に拡大していく……。 この連載は、上記の事実を明らかにした「江戸しぐさ」の批判的検証『江戸しぐさの正体』の続編であり、刊行後も継続されている検証作業を、可能な限りリアルタイ

    第16回:NPO法人江戸しぐさの主導者・桐山勝 - 続・江戸しぐさの正体 | ジセダイ
    kamayan
    kamayan 2016/02/25
  • 続・江戸しぐさの正体 | ジセダイ―星海社がおくる、ノンフィクション・教養・WEBエンタテインメント

    江戸の人々が身につけていたという、「傘かしげ」「肩引き」などの「江戸しぐさ」……。これらはなんと、80年代以降の創作だった! 批判的検証『江戸しぐさの正体』以降も行われている検証作業を、可能な限りリアルタイムに近い形でお伝えします!

    続・江戸しぐさの正体 | ジセダイ―星海社がおくる、ノンフィクション・教養・WEBエンタテインメント
    kamayan
    kamayan 2015/02/10
  • トンデモな「江戸しぐさ」を検証。 - エディターズダイアリー | ジセダイ

    *ジセダイにて連載「続・江戸しぐさの正体」、更新中です。是非、このブログと合わせてご覧ください。 最新回はこちら! 第12回:芝三光の特別講義② 昭和10年代の思い出 こんにちは、広報の築地です。 突然ですが、みなさん「江戸しぐさ」ってご存知でしょうか? お恥ずかしながら、僕自身、このタイトルを弊社から出すまでは、その名称と教育関連の何か、という程度の知識しか持ち合わせておりませんでした。 そのタイトルとは、星海社新書『江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統』。 著者は、歴史研究家、そして偽史・偽書の専門家である原田実氏。 なんというこの物々しいタイトル。 「偽り」ということは、嘘をついている? しかも教育という現場で? そうなのです。まさにこの危機的状況に警鐘を鳴らす一冊なのです。 「江戸しぐさ」とは? さて、「江戸しぐさ」とは? に関しては、現在「江戸しぐさ」普及の中心的役割を担っ

    トンデモな「江戸しぐさ」を検証。 - エディターズダイアリー | ジセダイ
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    kamayan 2014/09/06
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