長時間労働の末、帰宅中に交通事故で死亡した男性の遺族が、求人票に実際の過酷な労働条件が書かれていなかったとして告訴状を提出した。 告訴状を提出したのは東京都の渡辺淳子さんで、二男の航太さん(24)は、植栽の会社に勤めていた去年4月、徹夜で22時間働いた後、原付きバイクで帰宅中に電柱に衝突し死亡した。 渡辺さんは、会社がハローワークの求人票で「残業は月平均20時間」としながら、実際は月100時間を超す長時間労働と深夜勤務を強いられたなどとして、職業安定法違反にあたると訴えている。 厚生労働省には、ハローワークの求人票の内容が実際と違うとの相談が昨年度、1万2000件以上寄せられている。