郵便不正に絡み、自称障害者団体「凛(りん)の会」に偽の証明書を発行したとして、虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた厚生労働省元係長・上村(かみむら)勉被告(40)の初公判が9日、大阪地裁であった。 上村被告は、同省元局長・村木厚子被告(54)(公判中)の指示で証明書を作成したとされる点について、「私が単独でやったことで、事実と異なる」と述べ、村木被告の関与を改めて否定した。公判は計13回行われ、11月結審の予定。 起訴状によると、上村被告は2004年5月中旬、村木被告や「凛の会」元会長ら3被告と共謀し、凛の会を障害者団体と認める証明書の発行手続きが進んでいるよう装うため、虚偽の決裁文書を作成したとされる。上村被告は罪状認否で、「凛の会に障害者団体の実態がないことや、(証明書が)営利目的で使われることは認識していなかった」と否認した。 今回の証明書の作成権限は、当時、企画課長だった村