「育成のジェフ」復活に向けて、ジェフユナイテッド千葉の下部組織(アカデミー)が、大きく変わりつつある。 かつて、育成に長けたJクラブと言えば、ガンバ大阪、サンフレッチェ広島、東京ヴェルディ、そして千葉だった。千葉は阿部勇樹(レスター)を筆頭に、佐藤寿人(広島)、佐藤勇人(千葉)、山岸智(広島)など、後の日本代表選手を多数輩出してきた。 現在も前述の3クラブはトップへとタレントを次々に送り込んでいるが、ジェフはその流れがぱったりと止まってしまった。下部組織からトップに定着した選手は、2003年の工藤浩平を最後に、誰もいない。 この現状を打破すべく、下部組織の改革が始まったのが09年だった。 まず、阿部や佐藤兄弟をはじめ、工藤や中後雅喜、岡本昌弘ら、トップでプレーする選手をユース時代に指導した大木誠を現場に復帰させ、かつて千葉のリザーブズで指揮を執っていた朴才絃(08年に名古屋グランパ