アジア杯B組のGL初戦はまさに大波乱の幕開けとなった。日本vsヨルダンの引き分けを、サウジアラビアのシリアへの敗戦を誰が予想しただろうか。湾岸のメディアではヨルダンの健闘を称える声よりも、後者のサウジアラビアvsシリアの結果への注目度のほうがずっと高い。34年ぶりという対シリア歴史的敗戦だったことと、アジア杯初戦での監督解任劇になったのだから当然であろう。 過去のデータをみてもメディアのサウジ注目はうなずける。今回の対戦前までの日本vsヨルダンは過去2戦して2引き分け。04年中国大会での奇跡のPK戦逆転勝ちはまだまだ記憶にあるファンが多いことだろう。一方のサウジアラビアvsシリアはサウジの15勝8分1敗という一方的なもの。サウジアラビアがシリアに負けたのは1976年(11月26日)というから、実に34年以上も前のできごとになる。それ以降もサウジアラビアvsシリアは20回も対戦しており12勝