イギリスでは2013年までに90件以上のATM爆破事件が起きたという。手口としては、現金を出し入れするためのスロットにアセチレンと適切な量の酸素をポンプで流し込んで起爆させるというもの。すると銀行関係者が現金を出し入れするためのドアが吹き飛ぶので、そこからATM内部の現金を取り出せるという。この「酸素アセチレン爆弾」を使う方法であれば、アセチレン特有のニンニク臭は付くものの、紙幣が燃えたり傷ついたりすることはないという(bloomberg、Slashdot)。 ATM製造メーカーはこれに対抗し、ガスを検出して無害化したり、染料を放出する、衝撃波を吸収するといった技術を採用したATMを開発しているという。しかし、米国ではこうしたATM爆破事件は起きたことがない。その理由として、銀行カードがICチップ化されていないため、昔ながらの磁気情報書き換えによる偽装カード強盗が通用するからだと考えられて