山形県米沢市の林道からワゴン車が転落し、県立酒田工業高校の山岳部員ら12人がけがをした事故で、部員10人は後部座席を平らに倒して乗車していたことが、学校側への取材でわかった。ワゴン車は8人乗りで、米沢署は定員を超えた乗車が事故につながった可能性もあるとして、道交法違反(定員外乗車)と自動車運転過失傷害の疑いを視野に、引率した同部顧問の池田三郎教諭(44)らから事情を聴いている。 池田教諭らから話を聞いた斎藤裕司校長によると、ワゴン車は所有者の池田教諭が運転。助手席にもう1人の顧問の教諭(58)が乗り、平らに倒した後部座席に部員10人が荷物と一緒に乗り込んだという。 当初はもう1台の車を止めていた場所まで2回に分けて部員を運ぶ予定だったが、早く地元に戻りたいと考えた池田教諭が「みんなで乗って行けるんじゃないか」と提案。反対意見も出たが「くたびれた」という部員の声もあり、全員一緒に乗車した