私立大でライフサイエンス分野の研究をする男性准教授は、科学研究費(科研費)のうち3~5年間で最大2千万円という「基盤研究B(基盤B)」に7年間応募し続け、7連敗した。 「正直、ここまで連敗するとは思わなかった」と肩を落とす。今のポジションは学生と研究を進めることができず、ポスドク(博士研究員)を雇うしかない。給与を支払うことを考えると、最低でも「基盤B」以上をとる必要があるという。 別の少額の研究費は何度か獲得したが、ポスドクを雇う余裕はなく、今はパートの実験補助員と2人で細々と研究している状況だ。被験者を募って実験や解析などをしているが、人手が足りないため、男性が主となって進められる研究は一つだけだという。 今年の研究費、最も少なく… 「研究は、インパクトが大事…
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