参院補欠選挙の投開票から一夜明け、報道各社の取材に応じる岸田文雄首相=2021年10月25日、東京都港区 - 写真=時事通信フォト ■「人はかなり集まったが、熱狂がなかった」 衆院解散から投票日まで17日間という超短期決戦となった衆院選は10月31日、投票日を迎える。「コロナ禍」「岸田文雄首相が就任直後」と話題性は十分あるはずだが、今ひとつ盛り上がりに欠けるというのが実情だ。この「低温」の選挙戦に突入した結果、当初の期待に反して自民党が伸び悩んでいる。 【この記事の画像を見る】 「山口県は信任をいただき、静岡県は残念な結果となった。さまざまな積み重ねでこの結果になった。しっかり分析し、気持ちを引き締めて衆院選に向けて努力を続けていきたい」 25日朝、記者団の前に立った岸田氏は淡々とした表情で語った。文節ごとに言葉を切るような語り口はいつもと変わらないが、普段と比べて少し憔悴しているようにも