医師免許がないのに医療行為の腸内洗浄を行ったとして、千葉県警が同県山武市などで整体院を経営する男を医師法違反(無資格医業)の疑いで逮捕していたことが3日、捜査関係者への取材でわかった。 逮捕されたのは代替医学総合研究所所長、菱木近義容疑者(55)。捜査関係者によると、菱木容疑者は2009年4〜8月、同市の整体院で70歳代の女性ら2人に複数回、肛門にチューブを挿入し、洗浄機で排便を促す医療行為をした疑い。調べに対し、「そうした行為はしていない」と否認しているという。 菱木容疑者は、ホームページやチラシで、腸内洗浄が「がんや糖尿病に効果がある」とうたい、1回数千円程度で実施。受けた人には、末期がん患者も含まれていたという。