一般的に失業保険と呼ばれているものは、正しくは雇用保険のことを指しています。雇用保険は、国の公的な保険制度のひとつで、労働者の生活及び雇用の安定を図るとともに、雇用機会の増大等を目的として作られたものです。労働者が失業状態になったときに、一定の条件を満たす人に対して、失業等給付というさまざまな手当を支給する仕組みとなっています。本記事では、数ある手当のなかから、失業し、次の就業先を探しているあいだに受け取ることができる「失業手当」について述べていきます。 失業手当は、雇用保険に加入している期間が一定以上あり、失業状態にあるといったその他の条件を満たしていれば、正社員・派遣社員・パート等の雇用形態にかかわらず受給が可能です。 そのため、そもそも在職中に雇用保険に加入していない人(週の所定労働時間が雇用保険の加入条件に満たない人等)は、そもそも失業手当の対象とはなりません。 また、仮に失業手当