ロンドン出身の3ピースバンド、The xx のサードアルバムは、過去の2作品と比較すると格段にポップでメロディアス、彼らのネクストステージを強く印象づける一枚だ。The xx の代名詞でもあるクールなテクスチャー、ミニマムに構築されたアート性の高いロックサウンド、研ぎ澄まされたエレクトロビートは本作でも健在だが、ダリル・ホール&ジョン・オーツの "I Can’t Go for That (No Can Do)" をサンプリングした "On Hold" を筆頭に、そこに新たにR&BやAOR、ソフトロックのぬくもりが加わり、かつてのモノトーンの世界に色彩が加えられている。メンバーの Jamie xx のソロワークでの経験が生かされたガラージやテクノのアプローチも新鮮だ。また、10代の若さでデビューし、着実に成長してきた彼らは、本作では意図的に世界各地でのレコーディングを敢行、内向的でかたくなだ
![The xxの「I See You (Deluxe)」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/25d7f6d3a435e8ab3debdd4f3725be35d4773daa/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fis1-ssl.mzstatic.com%2Fimage%2Fthumb%2FMusic124%2Fv4%2F7e%2F46%2F79%2F7e46799f-275a-b277-af5b-ea915247f57a%2Fdj.filhahrf.jpg%2F1200x1200bf-60.jpg)