貯金がゼロという社員は万一のときにどうする気か 我が社の従業員の平均年齢は30歳です。比較的「若い」会社です。そういう会社の常として、従業員の多くは貯金をしていません。我が社の30歳の独身社員をつかまえて「いま、きみの銀行預金はどれくらいある?」と質問すると、たいてい「ほとんどゼロです」という答えが返ってきます。 こういっては何ですが、我が社は給与も賞与も世間並みには出しているはずなので、きちんと節度のある生活さえしていれば相応の貯金もできるのです。にもかかわらず「ほとんどゼロ」というのは、若い社員は給与が出るたびに飲んだくれたり、余計なものを買ったりして散財しているからでしょう。 まったく、いい大人が困ったことです。そう思って私の昔の記憶をたぐってみると‥‥ああ、30歳だったころの私もまた貯金はゼロでした。だらしなく飲んだくれたり無駄遣いしたりしていたのです。まあ、若いうちはそ