トルコでは連日、最大都市のイスタンブールなど各地で反政府デモが続き、11日は警官隊がデモ隊が激しく衝突するなど混乱が広がっています。 オリンピック招致を目指す東京のライバル都市でもあるイスタンブール。 民主化が進み、経済も安定した成長を続けているトルコで何が起きているのか。 反政府デモの背景や今後の見通しについて、現地で取材しているカイロ支局の西河篤俊記者が解説します。 きっかけは木の伐採 反政府デモの発端となったのは、先月27日、オリンピックの招致も目指して進められていた再開発計画のために、イスタンブール中心部にある「タクシム広場」で数本の木が切り倒されたことでした。 再開発に反対するグループが座り込みを始めたところ、エルドアン政権に不満を抱く若者や野党勢力が加わり、数万人規模の大規模な抗議行動へと発展しました。 さらに抗議行動は、首都アンカラをはじめトルコ全土の200か所以上