化学工場や石油貯蔵タンクなどの施設に置かなければならないと義務づけられている危険物取扱者の資格のうち、乙種1〜6類の全資格を、御前崎市立浜岡中学校3年生の清水玲那さん(15)が手に入れた。試験を担当する県消防保安課は「高校の物理や化学の知識がないと解けない問題もある。中学生がすべての資格を取るのは大変珍しい」と驚いている。 玲那さん方は、亡くなった祖父がガソリンスタンドの経営を始め、現在は父親の照秋さんと母親の真澄さんがスタンドや肥料を取り扱う会社の経営に携わっている。両親は危険物取扱者についての様々な資格を持っていることから、玲那さんは「私もやってみよう」と思い立ったという。 中学1年生でガソリンなどを扱う乙種4類に初挑戦したが、問題の漢字もよく読めず、不合格に終わった。2年生の夏には一般毒物劇物取扱者試験に挑んだ。学校では習っていない元素記号から覚え、150以上ある薬品の名前や色、解毒