2009年春の某日。 前年にデカイ仕事を終えて一段落。 なんとなく、今年は仕事がこないという予感があり、自宅建設を決意。 フリーの仕事は波があるので、余裕のある内に住処させ確保すれば、 ヤバくなっても野菜とか作って生きて行けるだろう、、と。 そんな事で、 穴を掘り、鉄筋を組んで家の基礎を作り、棟上までできた辺りで、 久しぶりの知り合いから電話が入った。 「サッカーボールを時速300キロで蹴るマシーンって作れます?」 この人はいったい何を言ってるのだろうと思いつつ。 「やればできるんじゃない?」と、素直にお返事。 そんな話を忘れて、屋根が出来上がりかけてきた頃。 作ってくれという連絡が。 聞けば、2010年のワールドカップの為のものらしい。 そしてクライアントは、オイルのカストロール社。 正直、下手すれば死人すらでそうなこの企画、まさかスタートするとは。 出来ると言ったのは自分だしな。 そん