【三重とこわか国体・とこわか大会の開会式で提供される予定だった「式典弁当」=7月7日、三重県庁で】 三重とこわか国体・とこわか大会(全国障害者スポーツ大会)の中止は、スポーツ関係者以外にも影響を与えている。両大会の開会式で選手らに提供する「式典弁当」を考案した多気町の県立相可高校食物調理科の生徒からは「食べてほしかった」と残念がる声が上がった。 生徒らは他県の国体で提供された弁当を研究し、1年ほどかけて献立を検討。マダイや松阪牛など県産食材をふんだんに使った弁当の献立を考案し、7月7日に正式に決まったばかり。両大会で計740食を選手ら式典参加者に振る舞う予定だった。 同校では新型コロナウイルスの感染拡大でレストラン「まごの店」の休業を余儀なくされ、イベントへの出店など活躍の場が失われている。両大会で弁当を提供することは、同校にとっても貴重な機会。特に就職を目指す3年生には大事なアピールの場