椎木菜央さん(静岡・富士市立高校3年)は、ミニチュアサイズの電車を「おさんぽ」させ、その様子をSNSにアップする「おさんぽがくでんプロジェクト」を進めている。一体どんな活動内容なのかを聞いた。(椎木里咲) アート作品使い「SNS映え」狙う カエルやインコ、ウサギのマスクをかぶった高校生が、ミニチュアサイズの電車を「おさんぽ」させる……。そんな不思議な光景を生み出しているのが、「おさんぽがくでんプロジェクト」だ。椎木さんと友人の女子高校生計3人が、ミニチュアサイズの岳南電車や動物のマスク、大きな花などのアート作品を使って駅や電車内で写真・動画を撮影。それらをインスタグラムをはじめとするSNSに投稿する活動である。 きっかけは、友人から「岳南電車は欠かせない存在」だと聞いたことだ。岳南電車は富士市内を走る路線距離9.2kmの電車だが、乗客数が減少し、かつて廃線の危機に追い込まれた。 絵を描くこ