子実害虫とその対策 「マメシンクイガ」 ●日本中に広く分布する寒地系害虫で、冷涼な地域や低温年に多く、関東以西では山間地でよく発生します。 ●ほとんどの地域で、年1回発生します。 ●成虫は、場所により8月中旬から9月上旬の特定の時期によく発生します。 ●莢伸長期の莢(長さ2~4cm以上)上に好んで産卵します。 ●孵化幼虫は、莢内に食入して子実を食害し、老熟幼虫となると莢に楕円形の穴を開けて脱出します。 ●被害粒は虫食い豆となります。 マメシンクイガ 左上から 成虫 / 幼虫と被害 (提供 :農研機構近畿中国四国農業研究センター 菊地 淳志) <対策> ●ピレスロイド系やジアミド系殺虫剤は残効性が高いので、莢伸長期から肥大初期の1回で高い防除効果が得られます。 ●多発地では、7~10日後に追加して殺虫剤を散布します。 ●成虫の羽化前が高温だと、発生が長引くので注意します。 ●移動性が低いため