たとえば、会議やプレゼンで突っ込まれたとき。あるいは、上司や部下からなにかを要求されたとき。また、取引先からクレームが入ったときや、恋人などから詰められたときもそれに相当するでしょう。 いずれにしても、痛いところを指摘された場合であればあるほど、反論できなくなることはよくあるもの。しかしそんなとき、『図解 反論する技術 反論されない技術』(木山泰嗣著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)が役に立つかもしれません。 反論する機会の多い弁護士である著者が、「ふだん使っている反論のポイント」をまとめたもの。しかも意識的に、すぐに使えるポイントだけを選りすぐって図解にしているため、とてもわかりやすい内容になっています。 パート2「反論されない技術」編から、チャプター1「『一理ある』と思わせる」に焦点を当ててみます。 1.事実を淡々と伝える 人が話に説得力を感じるのは、背景や歴史が語られるとき。そこで