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ブックマーク / rhal.hatenablog.com (7)

  • 鬱病で会社を辞めていった君へ - 私のちオレときどき僕

    社会人生活1年目を過ぎた頃。 僕に初めての部下が出来た。 名を綾野という。 綾野は専門学校卒で20歳。右も左も分からないような青年だったが初めての部下ということで、彼の面倒を見てやろうと僕は張り切っていた。 研修期間から担当してメールや報告書の書き方からみっちり指導。休憩で一緒にメシに行くようなことがあれば必ず奢っていた(自分も大してお金を持っていないくせに)。 要するに、先輩風をビュウビュウと吹かせていたわけである。 綾野はお世辞にも要領が良いとは言えなかった。むしろすこぶる悪いタイプだった。3ヶ月の研修期間が終わる頃になっても、誤字脱字等のいわゆるケアレスミスが多かった。その部分に関しては細かく注意したり敢えて注意せずに自分で気がつくように仕向けたり色々と試していたがなかなか改善傾向は見られなかった。 ただ、綾野のパフォーマンスが良くないことについて僕は楽観的だった。 自分が20歳そこ

    鬱病で会社を辞めていった君へ - 私のちオレときどき僕
  • 「それ、手抜きだよ」社会人1ヶ月目で学んで今でも大切にしていること - 私のちオレときどき僕

    「xxx君。それ、手抜きだよ」 とあるIT企業になんとか就職して1ヶ月。 ようやく仕事に慣れてきたと思いはじめた頃。 必死になってキーボードを叩いていた僕に向かって、チームリーダである杉田先輩が冒頭の言葉を投げかけてきた。 「えっ...(そんなつもりじゃ...)」 困惑した表情を浮かべる僕の心を見透かすように、杉田先輩はこう続けた。 「xxx君は一生懸命やっているつもりかもしれないけれど、そのやり方では非常に効率が悪い」 「この一ヶ月、xxx君がどうしたら効率よく作業が出来るようになるか、何度かアドバイスしてきた。でもxxx君はそれを全く実践していない。もう少し自分でも考えて」 「これはお勉強じゃなくて仕事なんだから。決められた期間内に終わらないといけないんだよ。その中でいかに効率よく出来るか考えないのは、手抜きと同じだよ」 作業は効率よく終わらせるべき。 当たり前のことだ。 だけど、ひた

    「それ、手抜きだよ」社会人1ヶ月目で学んで今でも大切にしていること - 私のちオレときどき僕
  • 面接に落ち続けた僕を救ってくれた先輩の言葉「面接官は敵じゃない。将来一緒に働く仲間だ」 - 私のちオレときどき僕

    就職活動中の話。 もうかれこれ10年近く前のことになるが、当時の僕はかなりのあがり症で初対面の人と話すことがとても苦手だった(今でも得意ではないが)。 面接なんて想像するだけで全身がガッチガチになってしまい、話をしていてもすぐに脳がオーバーヒートしてしまって支離滅裂、全く話が噛み合わない。 そんな僕だったから、当然のように簡単に内定がもらえるはずもなく何社も受けては落ちて...を繰り返していた。 最初のうちはまぁこんなものだろうと悠然と構えていた。しかし、不採用が続き10連敗、20連敗…と積み重なるうちに次第に焦りが出てくる。 「何回受けても結果は同じじゃないか」 「このまま永久に就職出来ないんじゃないか」 じりじりとした不安を打ち消すように日々ゲームボーイアドバンスのパワプロくんポケットでサクセスをやり込んでいた。ただの現実逃避である。 初夏の若葉のような初々しい心はしおれ、だらだらと惰

    面接に落ち続けた僕を救ってくれた先輩の言葉「面接官は敵じゃない。将来一緒に働く仲間だ」 - 私のちオレときどき僕
  • 世の中の経営者各位に告ぐ「人は財産だ。安易な人件費削減は自滅への第一歩と思え」 - 私のちオレときどき僕

    数年前。 知人が以前勤めていた会社の話。 社長室で経営者がひとり 「一体何が起こってるんだ…」 と頭を抱えていた。 頭痛の種は相次ぐ社員の退職。 1年間で7人。 社員規模が数十名の中小企業としては相当な痛手だ。 その中には仕事ぶりに脂の乗ってきた中堅社員や長年勤めてきたベテラン社員も含まれていた。 発端はさかのぼること2年前。 「無駄を削減する」 との名目で経営者から残業代カットが発表された。 勿論、直接的に 「残業代カット」 と言ったわけではない。 「仕事が出来て定時で退社するやつより、仕事が出来なくて残業してるやつのほうが給料多いのはフェアじゃないよな?」 と、経営者。 単純に残業代をカットすると法律的にも問題になるだろうから、残業をしてもしなくても最初から一定額の残業手当がつく制度を採用した。 法には触れないように注意して導入したらしい。 実際はそんなところに注意している場合ではなか

    世の中の経営者各位に告ぐ「人は財産だ。安易な人件費削減は自滅への第一歩と思え」 - 私のちオレときどき僕
  • 本当にあったやるせない話「BUMP OF CHICKENって知ってる?」 - 私のちオレときどき僕

    とある男の話。 男は音楽が好きだった。 日々アンテナをはって、素敵な音楽を探していた。 ある日、ラジオから流れてくる音に感銘を受けた。 これは素敵なバンドを見つけた、と思った。 BUMP OF CHICKEN? インディーか? 聞いたことの無いバンドだ。 でもこのバンドはいつかメジャーになるだろう、と確信めいた感覚があった。 それからと言うもの、男は会う人会う人にBUMPを勧めた。 「最近良いバンド見つけたんだよ!」 「ふーん。インディーズなの」 「この曲とかさぁ、最高なんだよ!」 「へー、今度聴いてみるわ」 誰も相手にしてくれなかった。 しかし男はめげずに布教活動を続けた。 こんなにも良い音楽が売れないなんて絶対間違ってる! 使命感にもかられた衝動。 ある時。 転機は急に訪れた。 「見えないものを見ようとして」 キャッチーなメロディ。 過去に想いをはせるセンチメンタルな歌詞。 天体観測。

    本当にあったやるせない話「BUMP OF CHICKENって知ってる?」 - 私のちオレときどき僕
  • 30代部長と50代係長。二人が教えてくれた叱り方 3つのコツ - 私のちオレときどき僕

    「何回言ったら分かるんだ!」 「やる気が無いならオレがやる!もう帰れ!」 今日も職場に部長の怒号が響き渡る。 「はいっ…!」 「いえ、決してそのような…」 と冷や汗をぬぐいながら必死に弁明をする係長。以前お世話になっていた職場でのワンシーン。こんなやりとりが毎日のように行われていた。 部長はとても有能なビジネスパーソン。頭が切れ、作業をすれば手は速く、喋らせたりプレゼンをさせても天下一品。30代前半にしてそのポストまで登りつめた。その会社としては異例のスピード出世である。 一方の係長は真面目で部下にも優しいのだが若干抜けたところがあった。年齢のためか新しいことにはなかなか対応出来ない、うだつのあがらない50代。 部長の言うことはもっともなのだが「叱るにしてももう少しなんとかならないものかな」と自分は思っていた。当時は何か言えるような立場でも無かったので黙って聴いていたのだが、今振り返ってみ

    30代部長と50代係長。二人が教えてくれた叱り方 3つのコツ - 私のちオレときどき僕
  • 彼女のことが本当に好きならば…身を引くべき? - 私のちオレときどき僕

    こんばんは、はるです。なんだか小町か知恵袋に出てきそうなタイトルですけれども。変えずにこのままいきます。 私の友人にヒロポンという男がいます。職業は私と同じソフトウェアエンジニア。ある日、ヒロポンの上司が開発用Webサイトのログイン画面を見ながら「うーん。IDとパスワードが分からないなぁ」と唸っていたらwiresharkでパケットキャプチャして「ふむふむ。このタイミングでリクエストを飛ばしてるからこれかな?」なんつってバイナリエディタでゴリゴリ解析し始めてログイン通しちゃうようなリアルスーパーハカーです。ハカーというと近寄りがたいイメージをもたれるかもしれませんが、ヒロポンはいつもニコニコしていて人当たりも良く、皆から頼りにされています。 そんなヒロポンには最近悩みごとがあります。曰く、「好きだった元カノのことが忘れられない」。 男なんてぇのは当に情けない生き物でして、いつまでも過去をう

    彼女のことが本当に好きならば…身を引くべき? - 私のちオレときどき僕
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