「「青空文庫」はアブナイ」と題した記事を、twitter経由で知った。ファイル作成上の問題点を指摘するウェッブ上の記述にリンクしてあり、自身で確認した誤りの例として、「坊っちゃん」における送り仮名が上げてあった。名詞の「話」には「し」を送らない。漱石は、正しい用法を守っている。1917年から刊行された岩波版『漱石全集』でも、「し」は送っていない。にもかかわらず、青空文庫のファイルには、「し」が数多く送られている。「こんな杜撰な不正確なテキストで漱石作品が広まることを、とても悲しく思います。」と。疑問に思った点を筆者にお尋ねし、重ねてのご指摘があったので、まとめを作成した。