二カ国語を話す人を対象に行われた新たな研究によれば、複数の言語を話す人は、それぞれの言語の持つ世界観の良い所を持ち合わせているため、柔軟に思考することができるとのこと(Slashdot、Science)。 認知科学者らは1940年代より、母国語が思考に及ぼす影響について研究を行ってきた。これによれば、話し手が何に焦点をあてるのかは母国語の影響を受けているのだそうだ。そこで、二カ国語を話す人の場合には、「二つの思考が、一人の人間の中に存在し得るのか」という疑問が湧いたという。 研究の結果、第二言語は物事の見方において、重要な潜在的役割を果たしていることが分かったとのこと。「他の言語を話せる場合、もう一つの視点を持っている」ことになり、言語を素早く切り替えるがごとく、物の見方も素早く切り替えることができるのだそうだ。