アフリカでよく見られるサバンナシマウマ。(Photograph by Karine Aigner, National Geographic) ヒョウの毛皮の模様が変わるという話は聞かない。ところが、シマウマの中には縞模様を変化させるものがある。最新の研究で、暑い地域にすむシマウマほど、縞の数が多いことがわかった。これは、シマウマになぜ縞模様があるのかという謎を解明する手がかりとなるかもしれない。 この研究が発表されたのは2015年1月13日付けの 「Royal Society Open Science」誌。シマウマの縞模様には体温を低く保つ効果があり、虫を寄せつけない。その結果、虫が媒介する高温地域に多い病原菌が感染するのを防いでいるのではないか、というのだ。 シマウマは3種がいるが、いずれも太い黒と白の縞がある。アフリカスイギュウやオリックスなど色合いが単調なほかの草食動物と比べて目立つ