中東。この地域への対応は、最初は彼の博識さを示すものだったが、今ではひいき目にみても混乱状態にある。9年も続くことになったイラクでの戦争を終結させるという公約を掲げて彼は大統領になったのだった。しかし、ウサーマ・ビン・ラーディンは死んだのに、代わってイスラム国がテロ戦争を続けている。そして、この理想を胸に抱いて受賞したノーベル平和賞の大統領は、シリア国内に爆弾の雨を降らせながら、地上部隊投入の要求だけは何とかはねのけている状態だ。 言葉が重要。オバマは弁護士として揚げ足を取られない言葉遣いをする十分な経験を持つはずだ。その彼があまりにあからさまな物言いを続け、自分で威信を損ねている。彼は全国民に対し、オバマケアは誰もが 「自分の医者を持つ」ことができると確約した。しかし、現実は違った。彼は、もしシリア大統領のバッシャール・アサドが 「最後の一線」 を越えて化学兵器の使用に踏み切れば、アメリ