ERPなど業務アプリケーション大手の独SAPが、ユーザーインターフェイス(UI)の刷新を急いでいる。同社は今年5月から一部ソリューション向けに提供しているHTML5ベースの新アプリ群「SAP Fiori(フィオーリ)」を年内に拡充し、すべてのSAPソリューションで導入していく。「背景にあるのは“コンシューマライゼーション”の潮流」「UIやユーザー体験は、IT部門にとって新しい課題になっている」と、同社でデザインチームを率いるアンドレアス・ハウザー(Andreas Hauser)氏は指摘する。 HTML5ベースのSAP Fiori、すでに200社以上が導入 FioriはSAPシステムにアクセスするためのアプリケーション群である。今年5月に開催された「SAPPHIRE Now 2013」でお披露目され、第一弾として利用頻度の高い25種のアプリケーションが発表された。休暇申請承認、購買依頼承認、