フィリピン沖の海を漂うビニール袋。プラスチックは海の至るところに散らばっていて、深海や北極圏の氷の中からも見つかっている。(PHOTOGRAPH BY KEITH A. ELLENBOGEN, AP) 新たな手法で海ゴミの量を測定した結果、これまで考えられていた以上のゴミが海を漂流していることがわかった。研究によると、2010年の時点で沿岸諸国から流れ出たプラスチックゴミの量は800万トンにのぼる。これは「ゴミベルト」と呼ばれる、ゴミが大量に集まった海域を漂う量をはるかに上回る。しかも、全世界でゴミの収集、処理方法を見直さなければ、10年後にはこの量が10倍に膨れ上がるという。 この研究結果は米国の科学誌『Science』に12日付で発表された。世界の海に毎年流れ込むゴミの量が示されたのは初めてのこと。これまで海ゴミの測定といえば、世界中のゴミベルトを漂うプラスチックの一部をサンプルとして
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