論争の渦中にある化学物質ビスフェノールA(BPA)を使用していないプラスチック・ボトル。米国のアウトドア用品店で撮影。(PHOTOGRAPH BY DAVID MCNEW, GETTY) プラスチック・ボトルやレジのレシートなどに「BPAフリー」のラベルが付いているのを見たことがあるだろうか。BPAとは「ビスフェノールA」という名の化学物質のこと。女性ホルモンのひとつであるエストロゲンに似た作用を持ち、人や動物の健康にさまざまな影響を及ぼすとされているため、欧米では多くの消費者がBPAを含む製品を避けている。 ところが先週、学術誌『Environmental Health Perspectives』に掲載された論文で、BPAの代替品として広く使用されているもうひとつの化学物質BPS(ビスフェノールS)も、生物に同様の影響を及ぼす可能性があることが報告された。「BPSは必ずしも健康問題と無縁
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