2014年の書籍・雑誌の推定販売額(電子書籍を除く)は前年比4・5%減の1兆6065億円で、1950年の統計開始以来、最大の落ち込み幅だったことが26日、出版科学研究所の調べで分かった。 減少は10年連続で、ピークだった1996年の2兆6563億円から比べると約6割まで落ち込んだ。 内訳は、雑誌が同5・0%減の8520億円。少子化で若者の数が減っていることや、インターネットに時間を使う傾向が強まり、17年連続の前年割れ。中でも、週刊誌は同8・9%減だった。 書籍も同4・0%減の7544億円。昨年4月に消費税が増税されてから、文庫本や文芸の単行本など娯楽関係の落ち込みが激しいという。 同研究所は「雑誌、書籍ともに落ち込み幅が大きく、好転の兆しは見えない。特に雑誌は厳しくなるだろう」と分析している。