前回の「Rails開発を面白くするアクションコントローラーの5大機能とルーティングの基本」までの連載で、MVCアーキテクチャにおけるモデル(M)とコントローラー(C)について解説してきました。今回は最後の主要なコンポーネントのビュー(V)について解説します。 ビューはアプリケーションの出力テンプレートの機能を担っています。Web向けにはHTML形式、メール本文向けにテキスト形式、アプリ向けにJSON形式など、Railsのビューはさまざまな形式の出力に対応できます。 本稿では、まずテンプレートにデータを当てはめるテンプレートエンジンについて解説します。その後で定型的な出力を補助するヘルパーメソッドの紹介とオリジナルのヘルパーメソッドの作成方法について説明します。最後にビューの実装時に押さえておきたいポイントを紹介します。 説明に使用するサンプルプログラムはGitHubにある「book_lib