豊洲市場の問題を調査する東京都議会の百条委員会は、20日までの3日間、石原元知事らを証人として呼んで、質疑を行いました。これまでの質疑で、交渉の一端が明らかになった面があるものの、全体として新たな事実は出ておらず、百条委員会として解明すべきポイントを明確にする必要性も出ています。 この中で、石原元知事は豊洲への移転を決めた責任を認める一方、当時の都庁幹部が重要局面では知事の了解を得ていたと証言していることについて、「担当者に一任し、記憶にない」などと繰り返し、詳細な経緯は明らかになりませんでした。そのうえで、小池知事は安全と安心を混同しているとして、早期に移転すべきだと主張しました。 百条委員会が、これまで行ってきた4日間で、合わせて22時間の質疑の中では公表されていなかった資料が提出されるなどして、交渉の一端が明らかになった面があるものの、全体として新たな事実は出てきていません。 こうし