1999年に公開されたデヴィッド・フィンチャー監督の映画『ファイト・クラブ』は、さまざまな点で記憶に残る作品となった。ジャレッド・レトの顔がボコボコに殴られるシーンや、ヘレナ・ボナム・カーターが演じたチェーンスモーカーのヒロインの演技、ミートローフの出演、そして、駐車場で自分の顔を殴るエドワード・ノートンと、例を挙げればきりがない。 なかでも、公開から20年以上経ったいまも、広く語り継がれているのは、ブラッド・ピットの鍛え抜かれた体だろう。TikTokの#workoutというハッシュタグには、何百もの動画が投稿され、何十万回も視聴されている。ピットの完璧に引き締まった“ファイト・クラブ ・ボディ”は、そのトレンドに乗る多くの人々にとっても、理想の肉体美であり続けている。 「Tailor Made Fitness」の創設者であるクリス・アントニは、ピットの体を「彫刻のような胸筋はもちろん、が