日曜の午前1時。 草木も眠るこの時間… 人間・伊藤はクローゼットの前で悶絶していました。 「お……お洋服が…無い…」 そう。新しい会社で、就業規則などの説明を受けたとき、 私はみつけてしまったのです。 「ビジネスの場で違和感の無い常識的な服装」 という一文。 コピーライター時代、服装はスーパーフリーでした。 アフロの先輩も金髪の先輩もいた。 年がら年中ノーネクタイさ、ベイビー… クリエーティブ局は服装もクリエーティブ!フォー!! …なんて言うのは冗談ですが ジーパンでのプレゼンも許されていたのは事実。 (※クライアントによってはNG) もちろん基本はスーツですが、 服装が自由の部署も多々あり、クリエーティブ局はその筆頭。 そんなわけで私のクローゼットは、 違和感という名の個性で彩られていた。 スーツなんて全て実家ですバカヤロウ、私のバカヤロウ。 住民票、年金手帳、新しく開設した銀行口座の通