ゴンがいたから、僕もここまで来ることができた-。FW中山雅史(45=札幌)の引退会見を受け、日本代表の盟友だったFWカズ(三浦知良、45=横浜FC)が4日、東京・港区のホテルで取材に応じた。W杯出場を目指して日本代表で共闘し、所属クラブではライバルとしてピッチに立った中山の引退。日本サッカー界の「KING」は寂しさをかみしめつつ、中山への感謝、自身の現役生活への意気込みを語った。 あまたある思い出が脳裏をよぎったのだろう。涙はなかった。笑いもあった。ただ、カズは盟友がピッチを去るという寂しさをかみしめた。「ずっと一緒にやってきた。あいつがいたから、僕はここまでこれたと思うし、寂しさはありますね」。こみ上げる気持ちを隠すことはできなかった。 急ごしらえの会場にはテレビカメラが並び、報道陣が集まった。ここ数年は中山の膝の状態を把握していただけに「ゴンの決断だから尊重したいですね。残念というのは