2週間前にサッカーアジア大会での快進撃を見せた日本代表チームについて、試合の回顧録やザッケローニ監督の生い立ちを語る本が出始めてきた。 中には、サッカーファンでないと興味の湧かない戦術論のようなものもあるが、Number最新号(#772)の特集は組織論に応用できる切り口で秀逸である。 以前、「ClosureとBroker」という「ネットワーク型組織論」の概念で歴代の日本代表監督について論評し、ザッケローニ監督の言動からある程度の活躍や期待を予測していたが、まさにそのとおりになった格好だ。 裏話で語られているエピソードについても、 選手個人とのコミュニケーション重視の姿勢 ハンズオンで細かい指示を出し、背景にある理論まで教え込んで応用が利くようにする(要は「頭も使え」といっている) など、この理論を裏付けているような気がする。 また、「特集:ザックを探し当てた男たち」では、協会側がザッケロー