日本人は資格が大好きだ。資格があれば、何とかなると考えている人も多い。資格ブランド信仰とも言えるだろう。しかし、現実のビジネスの世界で資格というブランドだけで稼げる金額はどんどん下がっている。医者、弁護士、公認会計士等の有力資格でさえ、資格者間の格差が広がっているのが現実だ。例えば、十数年前には花形資格と言われた、歯科医で考えても今は何件も開業されている歯科医と年収400万以下の歯科医、或いは廃業して職がなくなった歯科医も生まれる時代になっている。今回、資格以上に必要となってくる能力を考えていきたい。 「21世紀型モチベーションを考えよう」で、これからの時代は右脳的付加価値が重要になるのではないかと述べた。そこで、この元ネタである、ダニエル・ピンクのハイコンセプトについて整理してみたい。このハイコンセプトの概念は、単なる社会学というだけでなく、これからの経営のあり方、経営戦略の方向性、商品