馬場正尊さんに続いて、馬場つながりで、馬場文耕である。 講釈師・馬場文耕を主人公にした朝日新聞朝刊土曜 beの連載小説、沢木耕太郎さんの『暦のしずく』が、佳境を迎えている。 この小説の連載が始まった2022年10月に、沢木耕太郎『暦のしずく』、ただ一人その芸で死刑になった芸人<小人閑居日記 2022.10.10.>、私が「馬場文耕」の名を知っていたのは…<小人閑居日記 2022.10.11.>を書いていた。 それから、今年の3月には池大雅・与謝蕪村の《十便十宜図》に関連して、当時の文化が「田沼期」独特の自由主義的雰囲気のなかで開花したと、18世紀後半、日本文化の大変化<小人閑居日記 2024.3.23.>と、田沼意次と「江戸打ちこわし」<小人閑居日記 2024.3.24.>を書き、『暦のしずく』で田沼意次は、主人公の講釈師・馬場文耕が左京という名だった少年時代に、芝にある直心影流の長沼四郎