【読売新聞】 建築家・丹下健三(1913~2005年)が手がけ、老朽化で解体が決まっている旧香川県立体育館(高松市)の設計図が東京都内で見つかった。和船のような曲線を描く外観が特徴で、「船の体育館」とも呼ばれる独特な建物の詳細な構造
【読売新聞】 建築家・丹下健三(1913~2005年)が手がけ、老朽化で解体が決まっている旧香川県立体育館(高松市)の設計図が東京都内で見つかった。和船のような曲線を描く外観が特徴で、「船の体育館」とも呼ばれる独特な建物の詳細な構造
通常は土木資材として、トンネルや下水管などに使用されるコルゲートパイプ。それを日本で初めて住宅に転用した建築が愛知・豊橋に存在する。設計を行ったのは、設備設計士として丹下健三の作品にも携わった川合健二。楕円のパイプによって構成されており、まるで宇宙船のようなフォルムを持つ通称〈コルゲートハウス〉は、1966年に自邸として川合がセルフビルド。ドコモモ・ジャパンによる「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」にも選出されている。 そんなビックリ建築が、約60年の時を経てホテルに変化。名前を〈CORRUGATED HOUSE〉とし、川合の「インフラから脱却し、自然の中で自給自足の生活を送りたい」という思いをそのままに改修。“地球と縁を切ってみる” 体験ができる宿泊施設としてリデザインされた。ホテルへの改修に際し、元々の素材を生かした形で個室を加えるなどしたが、基本的にはそのままに。構造体としての
明治時代の洋風建築物で国の重要文化財に指定されている「旧弘前偕行社」について建物を所有する学校法人が来年度に閉校するため、維持管理するのが難しくなったとして、弘前市に譲渡できるよう要望しました。 「旧弘前偕行社」は明治40年に旧日本軍の陸軍将校の社交場として建てられた木造の洋風建築物で、ルネサンス様式を基調に細部に華やかなデザインが特徴となっていて、国の重要文化財に指定されました。 建物は学校法人「弘前厚生学院」が保存していますが、少子化などに伴って、学生の確保が難しくなっていることから、来年度に学校を閉校した上で、法人も解散する予定です。 このため、「旧弘前偕行社」を今後、維持管理していくことが、難しくなったとして、21日、学校法人の関係者が、弘前市に対して、譲渡したいなどとする要望書を提出しました。 これに対し、出崎和夫副市長は、「旧弘前偕行社は弘前市にとって非常に大事な施設です。後世
戦後を代表する建築家・菊竹清訓(きよのり)(1928~2011)が手掛けた群馬県館林市の旧市庁舎(現・館林市民センター)が、近代建築の保存・調査に取り組む国際組織「DOCOMOMO(ドコモモ)」の日本支部、ドコモモ・ジャパンから「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選ばれた。 旧館林市庁舎は、鉄筋コンクリート造り(地下1階、地上5階建て)で1963年の完成。四隅にある巨大な柱が塔のようにそびえ立っているのが特徴。3階から上の部屋はガラスで囲まれており、柱と柱の間から外側へ飛び出している。1階に市民課、5階に議場があり、81年まで市役所として使われた。 現在は、市民センターとして中部公民館や青少年センターなどが入る。1階が空いていることから、市は民間事業者と活用策を協議している。にぎわいづくりや建物の価値を伝える取り組みなどを検討中だ。 菊竹は、時代や用途に合わせて建築や都市も変化、成
近代建築の記録や保存に取り組む国際組織の日本支部「ドコモモジャパン」は今月、日大津田沼キャンパス(習志野市)にある日大図書館生産工学部分館の建物を、新たに「日本におけるモダン・ムーブメント(近代運動)の建築」に選び、公表した。 同分館が建てられたのは1973年。戦後日本を代表する建築家の一人、大高正人氏が、構造設計家の木村俊彦氏とともに設計した。中央に8階建ての書庫や受付カウンターがあり、その両翼に3階建ての開架式閲覧室が左右対称に配置されている。両翼部分は、3階から2階をぶらさげる「空中架構形式」をとり、1階室内に支柱はなく、閲覧室にダイナミックな空間を確保したという。延べ床面積は5182平方メートル。 外観は、コンクリートの柱や梁(はり)を見せることで、日本古来の木造建築のような美しさを作り出しているという。 ドコモモジャパンは、研究者や建築家らでつくる国際的学術組織「DOCOMOMO
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