「政界一寸先は闇」 永田町では、政局やスキャンダルで、老壮青を問わず幾多の議員が失脚してきました。 なかでも、ここ最近で、突出した“波乱万丈ぶり”を見せるのが、鈴木宗男元衆議院議員です。鈴木さんは、自民党の有力議員として政界中枢で活動していた平成14年に、あっせん収賄の疑いで逮捕され、権力の座から転落。無罪を主張して法廷で争うも、実刑が確定し、刑務所に収監され、出所後も「公民権停止」で選挙権を失いました。 しかし、4月30日に公民権停止期間が終わり、長いトンネルからようやく抜け出した鈴木さん。その時を待ちわびていたかのように、再び政治に挑戦する意欲を示しました。 15年間の経験はどんなものだったのか。今、何を思うのか。密着取材しました。 (政治部・加藤雄一郎記者) 4月30日の朝、札幌市の事務所で、鈴木宗男元衆議院議員は、神棚の前でかしわ手を打っていました。この日の午前0時に、5年間続いた