2012年公開作品の中で俺が一番期待していた「グスコーブドリの伝記」が公開され、興行的には241スクリーンで興収6000万に届かない大惨敗、評判も最悪という事態に陥っている。 1985年に公開されて評判の高い「銀河鉄道の夜」と同じ手法で制作されるということで期待が大きかったはずなのだが、残念ながらそこまでの評価にまったく至らなかった。 ただ、それはネット評で言われるところの出来の悪さによるものではなく、一般的には理解されにくい世界観を描いてしまったところによるものが大きかったのだろうと思う。 というのも、宮沢賢治の好きな俺が受け入れ難い世界群にある作品がこのグスコーブドリの伝記であり、その俺がこの映画を素晴らしいと思ってしまった以上、逆にグスコーブドリの伝記の世界が素晴らしいと思っている層には評価されないのは当然だろう。 この映画に対する批判にもいくつかの種類があるけど、その中でまったく聞