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ブックマーク / takekuma.cocolog-nifty.com (12)

  • アリゾナの老人萌え: たけくまメモ

    ネットで話題の「アリゾナの老人」を早速見てきました。YOUTUBEにディープなアニメ批評をアップしているアリゾナ在住の「グランピーじいさん」というのがその人で、日アニメの大ファンらしく、YOUTUBEにもう50くらいのアニメDVDの感想をアップしているのです。 http://jp.youtube.com/user/GrumpyJiisan ↑YOUTUBEのグランピーじいさんの投稿動画 http://www.j-cast.com/2008/05/16020057.html ↑グランピーじいさんのことを伝えるJ-CAST記事 見ると、毎回アリゾナの荒れ果てた砂漠にビデオカメラが設置されていて、向こうから白髪にヒゲモジャのじいさんがやってきて、「今日は涼宮ハルヒだ」とつぶやきながらDVDデッキにソフトを入れる。そして映像を眺めながら淡々とアニメのストーリーや、見所、自分の感想を語り出すので

  • 【業務連絡】「マンガ評論家」を辞めます: たけくまメモ

    竹熊と現在仕事関係にある出版社各位、またこれから仕事を依頼しようと考えておられる出版社、特に雑誌編集部の方にお願いがあります。 これから年末進行に向け、各社様とも企画立案されたり、すでに動いておられることと思います。ご苦労さまです。それで「今年のマンガ・ベストテン」とか「最新のおすすめマンガ特集」などを考えておられる方もいらっしゃるのではないかと思います。すでに二社から私に打診が来ました。 しかし、誠に心苦しいのですが、ふたつとも辞退させていただきました。 私は「マンガ評論家」と自分から名乗ったことは一度もないのですが、代表作が『サルまん』であったり、マンガに関するエッセイ集を過去に出していますので、世間では「マンガ評論家」と思われているようです。これまでは特に不都合もなかったので、私もそう呼ばれることを許容していました。 自分では名乗ってないのに「辞めます」というのもヘンなのですが、放っ

  • 許される模倣・許されない模倣: たけくまメモ

    前エントリで、「竹熊はトレースと模写の違いを混同して議論している」というような疑問が寄せられました。具体的にはおがたさん、fineさん、ニュー速+住人さんなどからの書き込みです。まずおがたさんが、 《どうも竹熊さんの論旨に違和感を覚えるのですが、 A) 元絵を下に敷いてトレースして描く B) 元絵を隣において描く C) 元絵を思い出しながら描く の3つは分けて考えるべきではないでしょうか? 今回の事件はAですよね。竹熊さんが論じているのは主にC、ひょっとすればBも入る程度で、Aは入っているのかな? もちろん、じつはこの3つ、境界線は曖昧であったりするのですが、 すくなくともBとCの地点から見れば、これらとAとの距離は非常に遠いものがあるように思います。》 と書き込まれ、ついでfineさんが、 《 同感です。 私もたけくまさんはBとCについて書かれていると受け取りましたし、それであればたけく

    kangiren
    kangiren 2011/12/13
  • 大学で「教授編集者」をやるということ: たけくまメモ

    俺は現在「大学教授」として毎週京都に通っていますが、ほんの2年前までは、夢にも思わなかった生活の変化でありました。2年前、失業しかかっていた俺は、さてどうしようと思っていた矢先に精華大学から専任教員のお声がかかったわけで、当に有り難いことです。 最初は、向こうから仕事がやってきてラッキー、と思っただけでしたが、俺に声をかけたY先生に理由を伺ったところ、俺がそれまでやっていた商業誌連載『サルまん2.0』が突然終了したので、大学で教える時間が作れるのではないかと思って声をかけたとのことでした。人生、何がどう転ぶかわからないものです(この前年に、俺は精華の客員教授になっていましたが、客員はあくまでゲスト講師的な扱いなので、専任とははまったく違う立場です。客員が出世して専任になるわけではありません。専任の依頼は、客員とは完全に別ルートでのお話です)。 『サルまん2.0』の中断のときは、関係者には

  • “馬の糞”でも表現の自由(2): たけくまメモ

    遅れてきた「竹中ファン」のための覚書き 竹熊健太郎(編集家) ――みなさんはホラー(ビデオ)は有害だと一口に言うが、ホラー・ビデオこそ、二十一世紀の芸術になるかもしれないのですぞ! ――たとえ「馬の糞」でも表現の自由は擁護しなければならんのです! なぜなら(有益な表現と有害な表現は)区別のしようがないからです! 私はいま、一のビデオ・テープを繰り返し再生しながら、この一文を書いている。テープの背には「テレビ朝日・金曜プレステージ」という手書き文字。冒頭に引用した言葉は、同番組八九年一一月一〇日放映の、竹中発言からの抜粋である。 ときあたかも「連続幼女誘拐殺人事件」の影響で、全国の地方自治体・警察・マスコミ三位一体となり、「有害ビデオ」規制に向けて騒いでいる真っ最中であった。この問題は、そもそもは当局の発表を鵜呑みにしたマスコミが、宮崎勤の犯行動機を「ホラー・ビデオの影響」と短絡して報道し

  • 商業出版社による個人ブログからの「パクリ疑惑」について: たけくまメモ

    昨日、古い友人である「まさむね」さんからメールが来ました。内容は「自分のブログの記述が、商業出版に盗用されてしまったようだが、どうすればよいのか」というものでした。 まさむねさんと俺は、ここ10年ほど疎遠になっていたのですが、久しぶりに連絡があったと思ったら、いきなりこの相談です。昔から趣味の多い人でしたが、最近は家紋の研究に凝っているようで、「一気新聞」という彼のブログに、家紋について詳しく調べた結果を載せているのです。ところが、つい最近コアマガジンから出された「家紋の不思議」というムックの中で、まさむねさんが書いたブログエントリの記述に酷似した記述を発見し、子細につき比べて見た結果、「これは自分の記述を無断で借用したものではないか」との疑いを強めたそうです。 http://www.ippongi.com/2009/11/28/ ↑一気新聞「家紋文化が認知されるのは嬉しいが、これはち

  • 「新宝島」問題続報。夏目さんと吉住さんからの返信: たけくまメモ

    先に俺は「夏目ブログ『手塚先生、締め切り過ぎてます!』へのトラックバック」というエントリを書き、そこで夏目さんが疑問を呈されたことへの私見を述べました。 http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-df83.html ↑夏目ブログ「手塚先生、締め切り過ぎてます!」へのトラックバック 上のエントリ内で、俺がかつて司会をした座談会での手塚プロ元アシスタント・吉住純(現在の筆名)氏の発言を引用し、1984年に講談社全集版の『新宝島』を刊行する際、手塚の指示で吉住氏らアシスタントが旧版の『新寶島』を全ページトレースし、それに手塚がペンを入れて描き直した事実を紹介しました。 これに対して夏目さんから次のような返答がありました。 《 ※竹熊さんが「たけくまメモ」で、このエントリについて書かれています。 http://takekuma.coco

  • 明治大学の野望・2: たけくまメモ

    すでにマスコミで大々的に発表されましたので、ちと出遅れましたが、今年の3月にエントリをあげた「米沢嘉博記念図書館と明治大学の野望」の続編であります。くだんの米沢嘉博記念図書館は、当初の予定であった8月の終わりは無理でしたが、めでたく今月末に開館の運びになったようです。そして、それに合わせて明治大学が長年構想していた「東京国際マンガ図書館」の建設が正式に発表されました。 http://www.meiji.ac.jp/manga/ ↑明治大学・東京国際マンガ図書館公式 http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102201000789.html ↑明大が漫画図書館を開設へ 2百万点、世界最大級 - 47NEWS http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/091022/tky0910222012007-n1.htm ↑

  • 就職相談に不向きな先生: たけくまメモ

    大学の先生などをやっていると、よく学生から就職相談を受けるのですが、たぶん俺くらい就職相談に向かない先生というのも多くはないでしょう。それというのも、俺は48歳で大学に「就職」するまで、正社員というものをやったことがなく、一度も「就職しよう」と考えたことがなかったからです。今回の大学への「就職」にしたところで、先方から舞い込んだお話に乗っただけですので、やはり就職したという意識が希薄です。 そもそも俺は20歳のときに学校を辞めて家出した人間ですので、最終学歴は高卒ですし、なんの資格もないし、これほど就職に向かない人間もいないというものです。よく、生きてこられたものだと思いますが、人間、死にさえしなければ生きていられるものです。 こういう話を、先日、特任教授の六田登先生としていましたところ、六田先生も「俺も大学行ってないし、就職もしてない」というので、仲間がいたと思わず嬉しくなってしまいまし

    kangiren
    kangiren 2009/10/19
    教授陣が就職のあてにならない大学
  • 夏の終わりのサマーウォーズ(つづき・ネタバレ有): たけくまメモ

    昨日のエントリの続きですが、実はコメント欄で俺が書きたかったことはほぼ書いてしまいました。以下に採録しますが、盛大にネタバレを含みますのでご注意ください。 http://www2.atchs.jp/test/read.cgi/takekumamemo/195/26-29 (以下採録。一部文章を訂正してあります) 26 : たけくま ★    2009/09/12(土) 01:23:08   ID:??? 俺が最初エントリで書こうとしたのは、「俺が監督だったらこうする」というものでした。創作に正解はないので、あくまでも「自分なら」ですけどね。 俺が作るとしたら、たとえば田舎の大家族のドラマと、電脳世界の出来事を、はじめは全然関係ないパラレルな出来事として描いていく。田舎の90歳のおばあちゃんを中心にした旧家の大家族の儀式(犬神家みたいな)と、それとは関係なく電脳世界の出来事が進んでいて、そっ

  • 「ヱヴァ」は品川駅を出発しました(ネタバレなし): たけくまメモ

    昨日見てきましたよ「ヱヴァ」。最初は南町田にある109グランベリーモールで12時20分の回を見て、それから渋谷で用事を済ませて、帰りに歌舞伎町の新宿ミラノでもう一回見ました。グランベリーモールは八分程度の入りで少し心配しましたが、新宿ミラノは夜の回も超満員で、どちらの映画館でも終了時に拍手が出ました。グランベリーモールでは終わって駅に向かう途中で多摩美の教え子に出くわしたんですが、「先生、ヱヴァどうでしたか」と訊かれたものですから、 「旧作とは全然違う。確かに大筋は一緒だし『エヴァ』には違いないが、もう別作品と言っていい。前回の『序』であえてテレビ版の序盤そのままをなぞって見せたのは、これをやるための前振りだということがよくわかった。確かにこういう“リメイク”は見たことがない。テレビ版や旧劇場版も傑作だったけれども、今度の『ヱヴァ』がもしこのテンションのまま完結するようなら、おそらく50年

  • 絵のないマンガ(2): たけくまメモ

    こちらも多摩美卒業生である増田拓海さんの作品『解答用紙は別紙』。これを「マンガ」と呼ぶべきかは議論が分かれるかもしれませんが、見開きを1コマと見るなら、コマを追うごとに時間の流れがあり、展開があって、俺は「マンガ」と見なしていいだろうと考えます。マンガ学会でこれを発表したところ、場内大爆笑に包まれました。世の中には、見る以前には想像もつかない種類の傑作があるということを思い知らされます。いずれ「マヴォ」にも掲載したい作品です。

    kangiren
    kangiren 2009/06/25
    ファミ通町内会でたまに見かけるネタのすごいの。こいつはすげえ。
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