東映アニメ60周年記念オリジナル作品として、大々的に宣伝されながらも、観客の入りは少なく、歴史的大爆死が確定している、この『ポッピンQ』。 イメージ原案、主題歌は良く、アニメ作画は最高の出来だといっていい。 それなのに、キャラ設定が悪く、シナリオ展開が最悪のために、とんでもない駄作になっている。 不思議と1800円払って損をした気分にはならない。 「お金がかかっている」ことは見ていて伝わるし、「シナリオが未消化」ということもない。 ただ、シナリオが小さくまとまりすぎて、自己完結してしまっている。 低いハードルを、特に華麗というわけではない飛び方で、ジャンプするだけの内容だ。 予定調和の試練に感情移入できるほど物好きな連中はいない。 そもそも、95分のオリジナル作品で5人組少女を出すという企画自体が無理な話。 そのくせ、五人全員の試練の克服を描いているのだから、そりゃ浅い展開になってしまう。
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