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ブックマーク / pencroft.hatenablog.com (9)

  • 「きみの色」 人の色が見えるという設定がもう人間をナメている - 挑戦者ストロング

    山田尚子監督のオリジナル長編アニメ、「きみの色」を観てきた。観てる間はフーン、フーンと思ってて、腑に落ちないまま家に帰ったらだんだん激烈に腹が立ってきて、このような感想になってしまった。お好きな方々にはごめんなさい。しかし書いてて思ったけど、オレ山田監督のアニメだいたい観てるんだなあ。さすがに短編とかは観てないけど、気持ち悪いやつだな。 びっくりするほど魅力のない同級生たち 自身の集大成的な内容を手癖で作ってるもんだから、監督の悪癖が山盛り。もともと山田尚子作品をお好きな人にはよろしいんでしょうな。 (★2) 山田監督がやったテレビシリーズ「平家物語」(2021)はあらゆる意味でクソほどつまんねえ愚作と思った。あのねえ、オープニング映像のタイトル出るとこで、画面右上にフィルムのパンチ穴が出るんですよ。これに当時のオレは、自分でもどうかと思うくらい怒り狂った。それはフィルム映写時に巻の替わり

    「きみの色」 人の色が見えるという設定がもう人間をナメている - 挑戦者ストロング
    kangiren
    kangiren 2024/09/02
    「むかついたという感想は真に受けるな」というのをトラペジウムで学んでるので、見に行こうと思います。
  • フィクションにおける「思う壺」問題について - 挑戦者ストロング

    小説マンガ映画にアニメ、テレビドラマはほとんど観ないが、わたくしが摂取するフィクションのおよそすべてにおいて気にしているというか、考えてしまうというか、どうにも気になってしまうある基準が自分の中にある。それはここ十数年でだんだんハッキリしてきたものだ。この折にそのことを書こうと思うのだけど、今これを読んでいるそこのあなた、あなたはそんな知らんおっさんのどうでもいい内心など興味ないと思われることでしょう。それも当然だ、読まなきゃいい。でも書くのだ。 簡単に言えば、フィクションの中で(多くの場合)肩入れすべき主人公格の人物が、他者の「思う壺」になっているさまを見ると気になる、イライラする、時に作品自体を嫌いになる、まれに作者まで嫌いになる、ということがオレにはよくあるのだ。「思う壺」を「良しとする」作品を、好きになれないのだ。 アンタッチャブル スペシャル・コレクターズ・エディション[Amaz

    フィクションにおける「思う壺」問題について - 挑戦者ストロング
  • 映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」を、なぜオレは気に入ったのか - 挑戦者ストロング

    なぜ君は総理大臣になれないのか 小川淳也Amazon 大島新監督。大島渚のチンコからやってきた おおテリブル。テリブル香川! こ… これが… これが香川か…… これが香川…… (車田正美「リングにかけろ」より抜粋改変) (★4) 車田正美 「リングにかけろ」 より 自分語りから始めるが、どうか勘弁されたい。70年代生まれのオレは18歳まで文化果つる地、香川県高松市に住んでいた。田舎にウンザリしたオレは上京し、東京(一時期は神奈川)で約30年暮らし、一身上のナニによって再び高松へ出戻った。高松市は一部を除き、この映画で主戦場として描かれる「香川県第1区」に属する。 東京にいる間は基的に高松のことなど忘れて面白おかしく暮らしていたわたくしであったが、田舎に戻ってみるとアーなるほど、思い出したぜ、なんぼビルが建ってたってここは確かに18歳のオレがウンザリして脱出を熱望したクソ田舎だったぜい、ゼ

    映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」を、なぜオレは気に入ったのか - 挑戦者ストロング
  • 本当の話をしよう 「若おかみは小学生!」 - 挑戦者ストロング

    劇場版 若おかみは小学生!Blu-rayスタンダード・エディション 発売日: 2019/03/29メディア: Blu-ray 立川で映画版「若おかみは小学生!」を観てきた。これは原作は児童文学のヒットシリーズで、20巻も刊行されているらしい。オレは知らなかった。このアニメの存在を知ったのは、あの児童文学がテレビアニメ化&映画化されますよ、というネットニュースだった。公式サイトを見て、映画版の監督が高坂希太郎であると知った。中編「茄子 アンダルシアの夏」などの監督で、自身も自転車乗りで、何よりも凄腕のアニメーターである。フーンと思いながら公式サイトの監督コメントを読んでみて、そこではじめてギョギョギョとなったのだ。 この映画の要諦は「自分探し」という、自我が肥大化した挙句の迷妄期の話では無く、その先にある「滅私」或いは仏教の「人の形成は五蘊の関係性に依る」、マルクスの言う「上部構造は(人の意

    本当の話をしよう 「若おかみは小学生!」 - 挑戦者ストロング
  • 「映画 聲の形」 きみたちはテリーマンか - 挑戦者ストロング

    現在、短い夏休みを過ごしております。台風や雨ばっかりだけど。 映画『聲の形』Blu-ray 通常版 入野自由Amazon映画 聲の形」を観てきた。映画を観ながら連想したのは原恵一の映画「カラフル」と、現在webで連載中の「キン肉マン」におけるテリーマンだった。近年のテリーマンは「わかりあうために闘う」ことをテーマに掲げており、ジャスティスマンとのイデオロギー闘争においてボロボロの体になりながらも生還を果たした。なぜ「左足を奪われ両腕をもがれても戦うテキサス・ブロンコ」テリーマンを連想したかは、以下の感想に書いた。原作と映画のネタバレがあるので、未見の方は読まないように。とっととブラウザを閉じて、劇場に観に行ってください。 コミュニケーションの失敗を正すため、たとえ傷ついてもノーガードで何度もぶつかりあう青少年たち。その姿は痛々しくも眩しく、尊いものに見える。(★3) 重力に魂を惹かれ、

    「映画 聲の形」 きみたちはテリーマンか - 挑戦者ストロング
  • 庵野秀明の「シン・ゴジラ」 - 挑戦者ストロング

    昨晩、「シン・ゴジラ」観てきました。新宿のTOHOシネマズだったんだけど、上映後に拍手が起こりましたよ。 シン・ゴジラ Blu-ray2枚組 長谷川博己Amazon 以下は感想、ネタバレあり。まだ観てない人は絶対に読まないように。 庵野秀明、棒読みで早口な「未来への祈り」  (★4) 樋口真嗣の「進撃の巨人」実写版に呆れ返った観客である自分は、この映画を庵野秀明個人の映画として認識するしかない。むしろ自分がこの映画を観る理由は、庵野秀明という男にしかなかった。 庵野秀明という作家の純粋性は、疑いようもない。正直な作品を作るためなら観客にDVかますくらいは致し方なしとする表現者であり、たとえ国を滅ぼすとしても零戦を設計する男なのである。先人たちが築いてきた特撮映画群は彼の精神の根幹を占めるものであり、やるとなったら死ぬ気で作るであろうことは容易に想像できた。「エヴァンゲリオン」の如き私小説

    庵野秀明の「シン・ゴジラ」 - 挑戦者ストロング
    kangiren
    kangiren 2016/07/31
    最後、東京に核兵器落としてもいいのではと思いながら見てました。
  • ネタバレ注意「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」 - 挑戦者ストロング

    ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33 YOU CAN (NOT) REDO.(通常版) [Blu-ray] 発売日: 2013/04/24メディア: Blu-ray ヱヴァQ観てきました。以下の感想はネタバレですのでご注意を。ひどい映画ですが、それでもネタバレなしで観るほうが楽しめることは間違いないと思います。映画を観てない方は読まないでください。 どう転んだところでわたくしは悪口を言うのです (★2) 目覚めたシンジくんを取り巻く環境の激変、実は14年後ですという大仕掛けには驚いた。今回はポカポカしてなかった。登場人物たちはギスギスとディスコミュニケーションでお寒い空気。意図的な説明不足で意味不明のこの感じ。往年のテレビシリーズや旧劇場版でひどい目に遭ったことをまざまざと思い出す。あーエバーってこんなにひどかったんだっけと、忘れかけていた煮え湯を再び呑まされるよう

    ネタバレ注意「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」 - 挑戦者ストロング
  • 細田守の新作「おおかみこどもの雨と雪」を観た - 挑戦者ストロング

    おおかみこどもの雨と雪 BD(編1枚+特典ディスク1枚) [Blu-ray] 宮崎あおいAmazon新宿バルト9で「おおかみこどもの雨と雪」を観てきた。以下、CinemaScapeに投稿した感想。ネタバレなので畳んでおきます。ひどいこと書いてますが、映像はたいへん目に快く、眼福でしたよ。これホント。 作り手の都合でリアリティを露骨に出したり引っ込めたり使い分けられて、登場人物に親身になって寄り添える筈もなく。(★2) アニメとは、実写では難しいムチャクチャもできる表現媒体だ。が長を履いてチャンバラしたり、豚が戦闘機を操縦してドッグファイトしたり、犬の探偵がプロトタイプベンツで爆走したりする。それは作品毎にリアリティレベルというものがあって、「こういうところはウソつきますよ、でもああいうところはウソじゃないですよ」という線引きが各々の作品でなされているから観客は「なるほど、このお話はそ

    細田守の新作「おおかみこどもの雨と雪」を観た - 挑戦者ストロング
  • 12.31 Dynamite!! ~勇気のチカラ2010~ - 挑戦者ストロング

    あけましておめでとうございます。例年通り、大晦日は格闘技興行を友人テレビ観戦。 青木真也と長島☆自演乙☆雄一郎の一戦が、なんとも言えぬモヤモヤした気分を残した。これ現在の日の格闘技界の歪み、そのしわ寄せが全部出た象徴的な試合だと思う。 まずそもそも、大会のカードが過去最低だった。金もないのだろうが、雑なマッチメイクが多かったように思う。そして、誰もが口にするTBSの番組作りのひどさ。すべてが雑で、クオリティが低い。青木と自演乙の試合は極めて特殊なルールであるにもかかわらず、一切のルール説明がなかった。視聴者を教育しようという気が、全然ないのである。教育とまではいかずとも、今から何が行われるかを理解して欲しい、その上で楽しんで欲しいというのは作り手の根源的な欲求だと思うのだが、もはやテレビ番組としてのDynamite!!はそういう原理で作られていない。煽りVもいいかげんで、効率のいい手抜

    12.31 Dynamite!! ~勇気のチカラ2010~ - 挑戦者ストロング
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