2013年12月6日のブックマーク (4件)

  • ■ - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    昨日の続きだが、『裸の自衛隊!』が復刻されるとのこと。 オイラが企画編集をした別冊宝島はベストセラーになったが、 その年のボーナスでオイラがもらったのは規定どおりの2・5ヶ月。 ヒラだったので、50万円くらいだった。 ベストセラーになったことで一万円もらっただけ。 ヒデエなあと思ったけど、青色ダイオードみたいなもんだ。 このはとにかく準備が大変だった。 取材許可を取るため六木の防衛庁の広報課に何度も何度も通った。 というのも、当時の自衛隊は外部に対してまったく閉じていて、 やっと『ベストガイ』に協力し始めたところだったからだ。 で、防衛庁参りの末、やっと取材許可を取ったものの、 広報立会いの取材は使わなかった。 そこで知り合った自衛官を、勤務時間外に飲み屋に連れ出して煽りまくって 音を言わせたのだ。 だから『裸の自衛隊』ができた後、海上自衛隊の幕僚部ほかから大変な抗議があったが、オ

    ■ - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
    kanhuni
    kanhuni 2013/12/06
  • 藤原章監督『ラッパー慕情』 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    チンプイこと藤原章監督の映画『ラッパー慕情』をビデオで観た。 2004年度のベストに入るだろう傑作だった。 室内シーンの撮影に失敗しているので、映画の前半は真っ暗で何が画面に映っているのかわからない。しかも編集が舌足らずなので、シーンのつなぎを想像で補わないとならない。最初の数分を観ただけで99.9999パーセントの人は見続ける気をなくすだろう。オイラもそうだった。 でも、それを乗り越えると、あとはぐいぐい映画に引きずり込まれていく。 どういう映画なのか、わかりやすく説明すれば、 古谷実の『僕といっしょ』の世界である。 藤原監督は「オレは『僕といっしょ』が書かれる十年も前からこれやってきた」と怒るだろうけど。 主人公のケンはマンガ家志望の男。30過ぎて無職で、親が経営するアパートの家賃を取り立てるだけが仕事だが、その家賃も踏み倒されている。 兄もいい年こいて老いた母親から「まーくん」と呼ば

    藤原章監督『ラッパー慕情』 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記 - 「千と千尋」はなぜ「湯女」なのか

    人は証拠や論理よりも、自分の信じたいことだけ信じる、という話の別例。 宮崎駿の『千と千尋の神隠し』に関しては柳下毅一郎の対談映画欠席裁判』その他で書いてきたとおり、娼館を舞台にした物語である。 しかし、そう指摘されると怒る人が多いんだ、これがまた。 主人公は「湯女」として働かされるのだが、国語辞典でも百科事典でも何でもいい。「湯女」という言葉を引いて欲しい。 たとえば『日大百科全書』にはこうある。 「温泉場や風呂屋にいて浴客の世話をした女性のこと。一部は私娼(ししよう)化して売春した」 『大辞林』にはこうある。 「江戸時代、市中の湯屋にいた遊女」、 『岩波古語辞典』だと「風呂屋に奉公し、客の身体を洗い、また色を売った女」。 「そういう見方もある」だの「そういう解釈もある」だのというレベルではなく、「湯女」とは「娼婦」を意味する名詞なのだ。 ただし、昔から風俗においては初潮前の少女は見

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  • 町山智浩アメリカ日記---天安門広場での死者はなかった 2004‐03-13

    インチキというものは、放っておくと、トンデモないことになるという話。 天安門事件を覚えているだろうか。1989年、北京の天安門広場に集まった民主化を求める学生たちを人民解放軍が虐殺した、とされる事件だ。 「とされる」としたのはウソだからだ。当時、現場に最後まで残った朝日新聞の記者と、スペインの国営TV局の記者が後に「学生たちは安全に広場から退去し、一人の死傷者も出なかった」と証拠のビデオを提出し、世界のマスコミは天安門広場の虐殺は誤報だったと撤回修正した(死傷者が出たのは広場の外である)。 詳しい資料です。 http://sng.edhs.ynu.ac.jp/lab/murata/murata-tian'anmen2.html これも追加。この記事がとてもわかりやすいのでぜひ読んでください。 http://gregoryclark.net/jt/page42/page42.html ここが

    町山智浩アメリカ日記---天安門広場での死者はなかった 2004‐03-13